建て主の方とは昨年からのお付き合いで、ようやく上棟の運びとなりました。
ご主人はじめ奥様や子供さんは満面の笑みがこぼれていました。
バタフライ屋根です
小さい時より何十年とこの場所に住まわれ、結婚し家族を持ち、そして家づくりに至ったわけですから、土地に対する愛着は、われわれの想像を超えた、計り知れないものがあるに違いありません。
それだけに、設計する者は上物の住まいを考えるだけでなく、「土地と人」という「根っこ」のところもしっかりと住まい造りに反映していかなくてはいけない事、プランを考えながら思った次第です。
この上棟式には、10月からウチの事務所にインターンシップとして来ている奈良の学生2人にも参加してもらいました。 現場での職人さんの掛け声や上棟の雰囲気など、どれも新鮮に映ったことでしょう。
それと、この日、初めて現場に来た学生2人にまで建て主の方は色々気を配っていただきました。
「何も仕事に携わってませんし、まして勉強中の身ですから・・・」
と学生が遠慮をすると
「まぁまぁ、祝い事ですから。みんなが喜んでこそいい家が出来ます」
と、あたたかいお言葉がとても印象に残っています。
学生2人には、計画中の物件の模型を造ってもらったり、CADをやってもらったり、現場で提示する内装の提案をしてもらったり・・・ 勉強とはいえ、いろいろ手伝ってもらいました。
後日、学生2人のお別れ会を我が家でしました。
これも祝い事??・・・でしょうか。
By Ryu