人は誰しも、突発的に悪いことが起こると「運が悪い」と思い、偶然にいい事が起こると「運が良かった」などと言いいますよね。これは人の運命は自分では変えることが出来ない・・・という考えが前提になっています。
しかし果たしてそうでしょうか。
私は自営業ですが、仕事が順調な時もあれば不調な時もあります。突発的に何かが起こる時もたびたびあります。そんな時に「運がいいとか、悪いとか」そういう観点ではあまり考えたことはないのです。しかしかといって運を信じないと言うのでは決してありません。
ただ、運は自分で開いていけるものと信じています。
それはどういうことかというと、運がいい、運が悪い、と言うのは逆らうことの出来ない運命的なものではなくて、それ以前に何らかの下地があってそこに積み重ねていった結果としてすべてが成り立っていると思っているからです。
しかし下地と言っても、単に努力をすれば「思い」は達成されるかと言うと決してそうではありません。自分の考えている方向とはまったく別の方向に進むことは良くあります。
そんな時は「目的に向かっての努力」だけの大小評価で終わらないようにしているのです。つまり努力が足りなかったからそうなった・・・一生懸命努力したから、いい結果が出せたのだ・・というような単元的な視点ではなくて、努力以外の目に見えない「何か」がそこに大きく作用しているのではないかということなのです。
ではその「何か」とはなんでしょうか?
高校の同級生で女優の松居一代さんが「掃除による開運」をテレビ番組でやっていましたが、あれを見ていて「一理ある」と思いました。同級生だから同調して、と言うのではありません。彼女の言っていることは間違っていません。理にかなっています。掃除をすれば当然すがすがしい気分になるし、そういう気持ちで物事に臨めば、いい仕事も出来、家庭も円満になる・・・。結果的には確かにそうだからです。
ただここで私が言いたいのは、もうひとつ見逃してはならない大きなものがあるのではないか、ということなのです。
では具体的にそれは何か・・・と私流に考えれば「流れ」ではないかと思っています。普通の環境であれば物事は素直に行くはずなのに、そこに「流れ」とは逆の「澱み」があるおかげで、その地点で必ずブレーキがかかります。
人間の体も血流が悪いと病気になりやすいですね。
漢方医学の根底は血流改善にあります。
そう考えれば、掃除をするというのは、その「澱み」を一掃し空気を入替えて血流を良くするとうことに通じていきます。
財布にお金がある・・このお金もっと増えてくれたらなー・・・と誰しも考えるのですが、不思議なことにお金を使わない時ほどお金は入ってこない。使うとまた入ってくる。・・・そんな経験はないでしょうか。
これなどもお金に「流れ」がついていると考えれば自然です。
一つのプロジェクトを成功させるには、それに携わる人々との人間関係が上手くいかなければ、どんなにいい立案や企画でも失敗します。これも人間関係という「流れ」ですね。
私共が、設計でプランを練るとき注意することは、「停滞空間」を作らないようにしよう・・・というのが基本方針のひとつでもあります。
これは、たとえば住宅内にポツンとなんか違和感がある空間や風通しの悪い空間などがあると、その空間が家全体の足をひっぱり、建物をいろんな意味で悪くしていく気がしてならないからです。
こんなことを考えながら設計している設計者は他に居るかどうかは知りませんが、凶悪犯が育った家の間取りなどを見ると、どこかいびつなところがあるのは偶然でしょうか。
他にもいろいろ書きたいところですが、
このように「流れ」とか「澱み」といった視点でものを捉えていくと「そういえばそうだ」と納得のいくことが意外に多かったりします。
目的に向けての努力以外に、その努力が報われるよう周りの澱みをなくしていく努力もまたそれと同じくらい必要な気がします。そうすれば血液が絶えず循環している健康体に近づいていくでしょう。
これを読まれている方皆さんも一度身の回りを観察してみてはいかがでしょうか。
By Ryu![]()
運が良かった・悪かったは確かによく言いますが、流れ・澱みで考えたことはなかったです。流石ですね、抽象的だけど理解しやすいです。
あぁ、でも難しいなぁ〜。自分にとって間違っていると思う「流れ」でものるべきなんでしょうか?「流れ」がある以上かならずどこかに「澱み」はあるわけで、あえて「澱み」に身を置くのもありなんでしょうか?日常を視線を変えて見てみると「流れ」が見えるんでしょうか?
今思い出しました、ミナミで店をやってる弟が「流れ」って言葉を言ってました。僕のよく行くバイク屋の親父(馬場さんと同い年かも?)も、色んなことを教えてくれます。ご自分でやられてる人は視線が違うんでしょうか?
いいこと教えてもらいました、「流れ」で見てみようと思います。