医療の進歩と社会保障の充実によって、日本人の平均寿命は年々伸びています。
その一方で少子化はどんどん進み、10年後の2025年には3人に一人が高齢者(65歳以上)という世界にも類を見ない超高齢化社会がやってきます。
少子化が進むとGDPが下がりますから税収も減ります。増え続ける高齢者に多額の予算は使えませんから社会保障費は削られます。今後医療費は確実に上がるでしょうし、在宅医療化も進んでいますから重度の疾病でない限り入院は難しくなります。特養への入居基準も引き上げられます。年金もどうなるかわかりません。
アメリカのように富裕層でなければ病気になれない社会が日本にも来るかもしれないのです。高齢者はのん気に病気になんかなってられません。
セカンドライフの基本はまず「元気でいること」が最低条件と言えそうです。
少子化は労働力不足にもつながります。そうなると女性の社会進出は今以上に進むことが考えられます。晩婚化も進みます。そして結婚しても働くのが当たり前となれば、自然と高齢出産になり「子どもは少ないほうが楽」となって少子化にますます拍車がかかり負の連鎖が起こります。
しかし少子化で人手が足りないなら余っている人間を使えばいいじゃないかとなります。
余っている人間といえば手っ取り早いのが定年退職した人です。60歳定年というのはあまりに早く、70歳でも頭の回転が早く元気な人はいっぱいいます。若い世代では気づかないようなことや、長年培った他人との折衝術、経験からくる問題解決への判断など、眠らしてしまうには惜しい人材がまだまだたくさんいます。そういう人々にフル活動してもらえば、労働力不足は解消されます。
現に、定年後再雇用制度やシルバーバンクなるものもその動きの一つですし、定年退職者ばかり集めて商品開発を一手に任している企業も出始めています。一昔前では考えられませんでした。
のんびり余生を・・・と考えられていた時代から、セカンドライフ=第二の人生という「境界線語」はなくなって、兎にも角にも財政難。
「人手が足りないんだ、能力のある人は死ぬまで働いて税金収めてくれくれ!」
そうでない人は・・・そう、麻生副総理がポロっと言った「さっさと・・・」
そんな時代はすぐそこまで来ているのかもしれません。
By Ryu