先の選挙で民主党が圧勝し、テレビや新聞は新政権誕生ニュース一色です。
31日の朝刊では、疲れ切った麻生総理と、意気揚々とした鳩山代表の顔は全く対照的なのがこころに残っています。
何人ものコメンテーターが口をそろえて、
「民主党が圧勝したのは、民主党や政策が気に入っている・・・というより、現与党は、毎日苦しい生活を強いられている庶民に対して何もやってくれない・・・という思いが根づいてしまって、その反動が一気に民主党に流れてしまった」と。
まったくその通りだと思うのですが、それにしても与党は、世相に対してなぜもっと敏感になれなかったのでしょうか・・・
と思うと同時に、小泉総理以降の歴代総理は、発言してもどこか他人事のように聞こえてしまい、明日になれば「そんなこと言いましたっけ?」とすっとぼけられてしまいそうな感じで、何となく軽い印象をぬぐい去ることはできませんでした。
田中角栄の金脈政治がいいとは言いませんが、やはりあれくらいのパワーでガンガン推し進める「強い印象力」「アクの強さ」を持った総理だったなら、今回のような大敗は少なくとも免れたかもしれません。
政策がいくら良くても、それを実行したとしても、その効果が表れるには何年もかかります。
与党も野党もマニフェストが独り歩きし過ぎているのではないでしょうか。
リーダー・・・とりわけ総理という重職に就く人は、政策やビジョンをしっかり持つことも大切だと思うのですが、その前に、国民に「夢と希望」を失わせないだけの、「人間的パワー」や「印象力」を持った人が今の時代には不可欠なようにワタシは思います。
By Ryu