日曜日長居公園に行くと、一足早い桜が咲いていました。・・・カワズザクラという名。
調べてみますと、伊豆半島の河津町で発見された早咲き桜だそうです。
全体は一般の桜より濃いピンク色をしています。
この季節は、卒業や入学、就職、あるいは人事移動など、「移り変わり」の時期でもあります。
「新しい気分で!」と張り切る気持ちとは裏腹に、新聞やニュースでは暗い話が多いようです。
社会に悲観的ムードが蔓延しますと、うまくいく物もいかない・・・という結果にもなりかねません。
その原因のひとつに、報道番組の伝え方にも問題があるのでは・・・と、前々から思っていました。
どの局も「ニュース○○」とかいうのをやっていますが、見るたびにうんざりする時があります。
理由はどれもコメントがネガティブだからです。
経済学者や評論家は「これから景気は良くなるでしょう」とは絶対に言いません。
悪くなると言っておいて、良くなっても誰も文句は言いませんが、良くなると明言しておいて悪くなったら専門家としての死活問題にかかわってきますからね。
「その問題をどう解決していくか・・・そこがポイントだと思います」
・・・なんて、わけの分かんないコメントを平気でする学者や評論家もいます。
具体的にどうすればいいのかを視聴者は聞きたいのに・・・
不景気が起こってから、この不景気が起こった原因は○○にあります・・・なんて経済学者からコメントされても説得力はありませんよね。
未来予測という誰もが知りたい本質を避けて、周辺の分析だけに終わっているパターンでしょうか。
本質に迫るコメントを避けて、その周辺をいかに脚色するか・・・これ日本人好きみたいです。
名論文は、結論を書かない、という鉄則があるくらいです。・
そう考えていけば、ニュース番組で、政治や社会に対しても批評がやたら多く、正当な評価が少ないのは、日本人のサガかもしれません。
経済を良くして、日本が元気になるためには、批評(周辺)よりも、お互いの励まし。
「それなりにちゃんと頑張ってますね」という、良いところを見つけ出すポジティブ思考ではないでしょうか。
By Ryu