連休の初日、大阪から滋賀の実家に帰る途中、ぶらりと安土に立ち寄りました。
織田信長に以前から興味があって、その信長周辺を見てみようかな?と思ったのがきっかけ。

安土城址
歴史的な出土品や古文書はここでは遠慮してもらって、本ブログでは気に入った箇所だけピックアップしてみます。
最初に立ち寄った安土城考古博物館。
映画スターウォーズの出てくる「ダースベーダー」によく似た櫓が印象的な建物です。
そして面白いと思ったのは、窓のデザイン。ガラスの代わりに「石」を組み込んでいます。しかも石の模様が左右対称。(魚の開きのように、1枚の石をスライスして見開いている)

窓がガラスでなく石です。しかも模様がシンメトリー
次に、旧柳原(りゅうげん)学校校舎。

西洋文化を日本建築に取り入れようとした試みが随所に見られます。鼓楼は時計台の模写でしょう。
西洋のデザインコードと和のデザインコードがぶつかっていますが、それぞれが並列配置されているというより、コード間に「ずれと浸透」が生じて別の音階が出ている・・・そんな印象を受けました。
現代建築の単調で無音階なデザインより、遥かに奥行き感を感じます。
さてこれは誰でしょう?

なかなかの好男子ですが、これが改革者「織田信長」です。宣教師が描いた肖像画ですが、これがもっとも本物に近いとされているそうです。
信長の実像は様々に分析されています。
ワタシ自身も信長に興味を持ち色々な文献を読みましたが、ワタシ流の考えでは、つまるところ信長の行動哲学は「美」ではないか・・・と思っています。
叡山焼き討ちは、政教分離の前進と考えられるし、楽市楽座などは流通経済を根本から変えた改革でした。
「美」こそすべて。美(合理性も美)を探求する人間にとってはそれを阻むものは容赦しない苛烈さを持っていても不思議ではありません。
晩年は自分こそすべての世界を支配する者である・・といった偏執狂的な側面も覗かせています。ただ、独自の世界観を持っていてそれを構築せんとする野望を、側近のものはどこまで理解していたのでしょうか。多分誰もわかっていなかったのではないでしょうか。
・・・というより、理解不可能なほど次元の高いところを信長ひとりが歩いていたように思います。
下は安土城天守閣の実物大の再現です。

模型(上層の部分のみ再現)
階数は6階建てですが、上層部の5階、6階部分を再現しています。
5階の平面は8角形、6階は四角形をしています。
ワタシが見落としたのかもしれませんが、6階の四隅の柱が5階にある柱と一致していませんでした。
普通に考えれば、八角形の上に四角形を乗せても角は一致しませんから不思議ではないのですが・・・
・・・構造的に弱くなりますねぇ・・・・どんな構造になっているのでしょうか?
時間のあるときまた研究してみたいです。
ここで思いましたのは、この天守閣は秀吉の造った大阪城とは明らかに絢爛さが違うということです。
色使いは安土城天主のほうが進取的で繊細な感じがしました。
江戸城にいたっては家康の十八番「質素倹約」をそのまま再現した色使いです。
それぞれ性格が色使いや形態に出ているのが面白いです。
歴史に触れられたかどうかわからないくらいのプチ安土探索でしたが、その時代の空気や時代背景などを紐解くのは楽しいものだと感じた連休の初日でした。
By Ryu![]()